3万米ドル以上の投資が無駄に
ある大阪の企業の社長とお会いする機会がありました。ここでは、その企業をイロハ(株)とさせていただきます。シカゴ展示会の出展にイロハ(株)は、3万米ドル以上の投資を行いました。ちょうど、私とのミーティングの3ヶ月前のことです。 展示会では、イロハ(株)の製品の評判は非常によく、250件以上の問い合わせがありました。その内、取引の可能性のある問い合わせが約50件ありましたが、残念ながら、ビジネスにつながる事はありませんでした。社長は頭を抱え、私にアドバイスを求めてきたのでした。 背景:
状況:
私からのアドバイス:
効果を引き出す電話でのフォローアップ アメリカ企業は過去に例のないほど多忙を極めており、用件を迅速かつ簡潔に伝える必要があります。第二言語で、短時間で問題なく用件を述べたりプレゼンテーションを行うことが如何に難しいか、第二言語が話せる方は、ご存知かと思います。それが電話でなら、なおさらで、ほぼ不可能と言えるでしょう。 電話をかけた相手が席をはずしている場合が良くあるはずです。また、留守番電話に短いメッセージを録音させ、対応するかどうか判断している場合もあります。録音するメッセージでは、トーン、抑揚、言葉の使い方、ペースなどが、潜在顧客の気を引きつける重要な要素になります。 また、電話をかけなおしてもらう必要がある場合、電話をかけた人物の電話番号が、同じまたは近くのタイムゾーンのものである必要があり、当然電話をかけた人物が応対する必要があります。 海外市場に参入する場合、展示会への参加は重要な第一歩です。投資から最大限の利益を得るには、自社製品の展示のことはもちろんのこと、展示会開催中及び展示会終了後の営業展開についての戦略も必要です。展示会参加のための莫大な経費を活かすためにも、問い合わせに対する展示会後のフォローアップの具体的なプランを含めるべきでしょう。効果的なフォローアップ・プランがなければ、出費を抑えるためにも、展示会への参加はお勧めできません。 アジア・ビジネス・グループ(米国イリノイ州シカゴ)は、アメリカと日本の企業間取引に特化したビジネス開発を専門に行っております。当社のサービスに関するお問い合わせは、私までご連絡ください。
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AuthorKevin Crowell Archives
August 2017
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